一人ひとりが花開く“よこすか”へ
日本共産党横須賀市議会議員

大村洋子

おおむら ようこ

洋子の目

「おっしゃられる」は二重敬語です。やめましょう。

2015年3月15日
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私は、どうも言葉にこだわる傾向がある。それは、森本哲郎さんや井上ひさしさんの本が好きだったからかもしれない。

先日も教育委員会の予算審査の資料に「学校行事参加生徒輸送費」という項目があって、その「輸送費」というのに違和感を覚えたので、「送迎費」に変えてはどうかと提案した。結果、担当課長は変えるとは言わなかったが。私としては言うだけは言ったから、後の判断は執行部だと思った。確かに「振替輸送」なんて言葉があるし、「輸送」という言葉は物だけではなくて、人にも使うようだから、それほど拘泥することでもないのかもしれない。でも、以前に高齢者施設のマイクロバスの後ろを走っていたら、「高齢者運搬中」って書いてあるステッカーが貼ってあったので、目を疑った。「運搬中」はないだろ。でも救急車は「搬送」というし生活保護制度の通院交通費は「移送費」という。犯罪者は「護送」というし、今さらながら、日本語の語彙の豊富さに驚く。

同じように、以前の議会で、「亡くなった人を焼却」という表現が出たことがあった。これは「火葬」というべきだ。「医師の確保」という表現も話題になったことがあった。医師に対して確保される対象であるというのは、ちょっと失礼かもしれない。ここでは「医師を招へいする。」と言う方が良い。

議会での発言というのは、議事録に永久に残るものなので、おっちょこちょいの私はすごく気をつかう。以前にやはり委員会で基地の問題、原子力空母の問題を取り上げた際に「人殺し」という言葉を使ったことがあった。当時の委員長から「議事録から削除した方がいいのでは?」と提案された。そのお気持ちには感謝を伝えたが、私は結果、削除しなかった、だって実際、人殺しの道具じゃないか、基地の中にある艦船は・・・これが私の本音である。ちなみに横須賀市議会の議事録の検索で「人殺し」と入れると2回の発言が出てくる。その2回ともが私の発言である。「人殺し」は大変ドギツイワードではあるが、私は今でも全く後悔していない。

そして、私が今、一番、これは止めてほしいという言葉が「おっしゃられる」という言葉。すごく耳障りだ。「おっしゃる」じたいがすでに敬語であるのに、さらに「られる」をつけて二重敬語となっている。こういうのを慇懃無礼っていうのだ。使っている人たちは何も考えないで使っていると思う。でも、見識を疑ってしまう。市会議員には、そそうがあってはならない、できるだけ丁寧にと思ってそういう言葉づかいになるのだろうけれど、度を過ぎれば滑稽ですから。

言葉は難しい。こんなに偉そうに言ってる私だって、たくさん失敗してきた。これからも失敗するんだろう。でも、こだわる姿勢は持ち続けたい。

横須賀市役所 (4)

会派の控室は9階。本会議場と委員会室はその上のR1階(11階)です。