一人ひとりが花開く“よこすか”へ
日本共産党横須賀市議会議員

大村洋子

おおむら ようこ

活動日誌

誰も自殺に追い込まれることのない社会へー①

2016年7月1日
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横須賀市健康部保健所健康づくり課の主催で、行政問題セミナーとして「ゲートキーパー研修」が行われました。

課長級、係長級職員に混じって、私も参加させていただきました。自殺対策支援センターライフリンクの代表である清水康之氏の講演は想像以上に有意義な内容でした。

思い出したので、書いておきたいことですが、先日、NHKスペシャルで放映された「キラーストレス」は、ストレスが身体に与える様々な影響を多角的に捉え考えさせる素晴らしい番組でした。あの中で、「マインドフルネス」という瞑想のようなものが紹介されていました。「マインドフルネス」とは日本マインドフルネス学会によれば、「“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、 評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること” と定義する。 」とのことです。“観る”は、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観る、という意味だそうです。

このマインドフルネスで呼吸をしている自分を感じることで、過去も未来も忘れ今をただ見つめるのだそうです。私も少しテレビに導かれて行ってみましたが、なかなか良い気分になりました。

私はこの過去と未来を気にするというのが、人間の特徴であり、そのことを意識的に遠ざけ現在に集中することが、ストレスを軽減することにつながるというところにひどく感心しました。そして、これは何も宗教がかったものではなくて、脳内の海馬と扁桃体の働きに根拠をもつ科学的な対処方法だというのですから、唯物論者のカテゴリーに居たい私としては、安心な話です。

 

「物事を科学的に観る」つながりで、私は「ゲートキーパー研修」を書くにあたって、「マインドフルネス」を思い出したのだと思います。今日聴いたお話も総じて科学的だと思いましたから。

自殺のリスクが高まるときは将来への不安や絶望、借金や貧困、病気や介護疲れなど「生きることの阻害要因」が大きくなると同時に、家族や友人との信頼関係や、やりがいのある仕事や趣味など「生きることの促進要因」が少なくなっているときだといいます。阻害要因がいくらかあっても促進要因で人は立ち直り、また元気になれるのだそうです。

トルコではイスラム教という信仰があり、人は神からの授かりもので、神は絶対に人を見放さないという安心感があるそうです。困ったら助け合うのが当たり前で、誰も見ていないところで、善い行いをすることがインセンティブを高めることにつながり、どんなに辛くても最後はハッピーエンだと考えるそうです。なんとも、日本人からすれば、呑気な国民性にも感じますし、思い込みもそこまでいけば、ご立派と揶揄したくもなりますが、そんなトルコは日本の自殺率の7分の1だというのですから、考え方、感じ方というのは人の生き死ににまで影響するということなのでしょう。

この続きは次回へ。