一人ひとりが花開く“よこすか”へ
日本共産党横須賀市議会議員

大村洋子

おおむら ようこ

洋子の目

防衛大学卒業生の任官辞退者47人 昨年より22人増。政府への不信感の表れでは?

2016年3月20日
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「君は何期だ?」「○○期です。「そうか、私は○○期だ。頑張りたまえ。」そんな会話が聞こえて、ちょうど電車が停まり扉が開いて、紳士は降りて行きました。私の傍らには制服姿の防衛大学校生が1人残りました。

年配の紳士は防大の卒後生で、車内でたまたま見つけた若い後輩に対して、声をかけたくなったのでしょう。この紳士に限らず、横須賀のまちは防大生に親しみをもち彼ら(女性もいますが)を包摂する空気があるように感じます。

 

私は日本は日米同盟でアメリカのいいなりになっていると思います。日米同盟は軍事だけではなくて経済的にもです。したがって、自衛隊・防衛大学校に対して了という立場でないのは、言わずもがなです。しかし、横須賀の情緒や心情の部分は理解しているつもりです。

 

今日の赤旗には、防衛大学校卒業生の任官辞退者が増えているという記事が載っていて目を引きました。

 

2015年度は、卒後者数は419人。任官辞退者は47人。率は11.2%で1割を超えるのは25年ぶり。昨年度の2倍以上増えました。防衛省幹部は「辞退者数の増加は景気が上向きになっているのが一番の要因だ」と強調していますが、同時に「集団的自衛権をめぐる憲法の解釈変更や安保法制の影響は否めない」と認めています。

防衛大学校で学ぶ若者たちは将来の自衛隊幹部となる人たちです。「国防」を真剣に考え4年間心身鍛え抜いて、本来ならば任官宣誓するところを「任官辞退」「任官拒否」するとはどういうことでしょうか。志をもって入学したひとばかりでしょうに。

私は、任官辞退者が47人も出たというのは、端的に言って政府への不信感ではないかと思います。防大生たちは「日本国憲法」を必修で学んでいます。防衛省幹部が言うように、解釈で憲法を変えられて、ふらついた土台の上でつくられた、国民みんなが反対している安全保障関連法(=野党はみんな戦争法と言ってる)。しかも国会では人間かまくら状態で委員長採決が聞こえない、議事録さえ書きようのない前代未聞の強行採決でつくられた法律。

こんなものを根拠に、物騒な地域に派遣されたんではたまんない。部下に自信をもって指揮できない・・・そう思うのは至極まともです。そして、おそらく、現役自衛官の中にも、このような政府に対する不信感は渦巻いているのではないかと私は想像します。

安保関連法制=戦争法は違憲であり廃止しかない。このことは当然ながら、その採決に至るまでの過程を振り返ってみても、いかにその手口が杜撰で国民と憲法を愚弄したものであったかということを、繰り返し繰り返し思いだして怒りに変えてたたかわなければならないと思います。