一人ひとりが花開く“よこすか”へ
日本共産党横須賀市議会議員

大村洋子

おおむら ようこ

洋子の目

横須賀市中学校完全給食・・・雑感

2016年3月1日
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吉田市長が施政方針、(中学校給食について)という項目の中で踏み込んだ発言を展開したことがきっかけとなって、今定例会代表質問でも各会派が中学校完全給食のことに触れ質疑を交わしています。昨日までのところ、自由民主党、公明党、無所属みらい、研政、日本共産党がこのテーマを取り上げました。

私は、正直、あまりの展開の速さに驚き唖然としています。昨年の市議選では、この中学校完全給食と安保関連法案(当時はまだ、案だった)のほとんどこの2つのテーマを集中して訴えました。私にとって中学校完全給食は公約であり、与えられた4年間の中で最も力を尽くすテーマなのです。

一方で、この中学校完全給食は一朝一夕にはいかないプロジェクトです。とくに市長部局から独立し中立的立場を堅持する教育委員会が本来中心にならなければならないと思うからです。この間の各会派の質疑を聴いていて少々違和感を覚えるのは、市長にリーダーシップを迫りスピード感を求めている点です。確かに3回の試行についてはウンザリしました。特に1年前に行われた3回目の試行について、これは60円の公費を入れた試行ですが、あれは全くの愚策でした。「これではダメだ」ということがわかったことが最大の効果と皮肉を差し上げたいくらいです。このように、3回の試行が単に時間の浪費だったという考え方は正しいと思います。この(仮称)横須賀給食弁当という、弁当なのか、給食なのかわけのわからぬ、注文式の栄養士の指導の入ったお取り寄せは注文率の低さの点、価格を低くするためには公費を入れねばならない点、かと言って当日の注文に対応できる業者は限られていて、とうてい市内23校をカバーできないという点、こちらを立てればあちらが立たず、あちらを立てればこちらが立たずといった、さまざまな点を観ればいかに杜撰なものだったかということがわかります。市長はスクールランチのニーズに応えますと言って、それは確かに市民要望が発露となっていることは認めますが、自らの財政難の発想に縛られた小手先の施策であったと思います。さまざまな施策を展開する上で、紆余曲折はあると思いますが、もし、私が市長の立場ならば、市民と教育委員会、担当職員と議会を翻弄したこの2年余をきっちり反省すると思います。

しかし、

しかし、あえて、試行は無駄ではなかった、と私は言いたいと思います。

注文率の低さの露呈は、すなわち、デリバリーやボックスランチ方式はダメということです。この事実から出発しているからこそ、自由民主党は「親子方式」を公明党は「組み合わせ方式」を提案してきたのだと思います。そういう点では、横須賀市における完全給食の論議のはじまりはすでに、序章は終わっている感があります。

長きにわたる3回の試行から、注文弁当では横須賀市の中学生と保護者の期待には応えられないということを既に学んでいます。

代表質問の質疑を聴いていて、以上の様なことを感じました。そして、最初に戻りますが、教育委員会が主導でしっかりと進めてほしいのです。教育委員会は財政的なことを慮るのではなく、子どもたちの笑顔を一番に考えていただきたい、そして、その内容を受けて、市長は中学校完全給食に進んでほしいと思います。

私たちは当初から「自校給食」を希望しています。しかしじっくりと考え合意形成するプロセスも大事だと思っています。一朝一夕にはいきません。それでも、努力と工夫で行っていくときだと思うのです。

市長は施政方針でこんなふうに言っています。慎重であり、今の時点では妥当で誠意ある表現だと思います。

「中学校の昼食のあり方については、アンケートの結果から給食へのニーズは高いと認識するに至りました。これまで、市議会からいただいてきたご意見に応えるためにも、当日注文のスクールランチの拡充ではなく、中学校における完全給食の実現に向けた検討をスタートしなければならない時期であると感じています。まずは、教育委員の方々に議論していただき、その結果を受けて総合教育会議で協議し、早い時期に今後の方向性を決定したいと考えています。」