一人ひとりが花開く“よこすか”へ
日本共産党横須賀市議会議員

大村洋子

おおむら ようこ

活動日誌

”地盤の技術”からのアプローチ 第一号ドック、第三海堡、貝山地下壕

2015年8月8日
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横須賀製鉄所(造船所)創設150周年記念講演会「近代日本のルーツ横須賀の遺産“守り・支え・伝える地盤の技術”がベイサイド・ポケットで行われた。

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公益社団法人地盤工学会関東支部の「歴史遺産に関する今後の地盤工学研究の方向性検討委員会」の正垣孝晴氏、藤井幸泰氏、中山健二氏のお三方のお話。

地盤の技術という観点からの歴史遺産へのアプローチは、なかなか新鮮だった。同時にかなり専門的で難しかった。

横須賀製鉄所から派生した技術の流れ

① 木骨煉瓦造とトラス構造(フレンチトラス)の技術は群馬県の「富岡製糸場」と新潟県の「白壁兵舎」へ

② ボイラーの技術は兵庫県の「生野鉱山」へ

③ 鋳鉄橋の技術は同じく兵庫県神子畑(みこばた)・羽淵(はぶち)橋へ

今日の話では

① 横須賀製鉄所ドライドック

② 第三海堡

③ 貝山地下壕

それぞれ、地盤の技術からの内容が出された。

米海軍横須賀基地内にある1号ドックは日本最古の石造ドライドック。今も米軍と自衛隊が共同で使用している。実際に私も基地内に入った際に、水を注入しているのを見たことがある。全長約135m幅約25m深さ約9m。

当初、海面を埋め立ててドライドックを造ろうとしたらしいが、横須賀製鉄所長のフランス人技師ヴェルニーが耐震性を心配して、技術的検討をフランス政府に依頼した結果、土地を切り崩して岩盤を掘り込んで作った方が良いということになった。底部は伊豆産の安山岩で出来ている。水を注入するゲート付近は潮位によって水圧が変動するため石積みの間から漏水しているヵ所がある。

高度な技術をフランス人技師が指導し、汗水たらして日本の職人さんが作り上げた日本最古のドライドックを、これほどの産業遺産を、観光の目玉に出来ず、今はアメリカが我がもの顔で使っている・・・。宝の持ち腐れだ。早く返してほしい。

第三海堡は液状化被害もあったそうで、土質の調査をしたところ、走水と富津の砂が出てきた。どうもそこから砂を運んでつくったらしい。しかし、液状化しやすい砂だったのが裏目に出た。強い揺れのあった関東大震災時、看守として家族も一緒に住んでいた軍曹は、命からがら逃げて第一海堡に渡ったそうだ。

貝山地下壕については、現在東日本大震災のあと崩落したヵ所があり、立ち入りが出来ない状況になっているが、早く再開してほしいという会場からの意見もあった。私も全く同意見。

今講演会のお話は、地盤工学から展開した内容だったが、とても面白かった。千葉県館山市の赤山地下壕や神子畑のフランス人技師ムーセの旧居などの話も出て、行ってみたくなった。ムーセの旧居はティボディエ邸にも通じるものがある。

今年度から「観光立市推進条例」がスタートした。ネイビーバーガーやサブカルチャーで一喜一憂するのじゃなくて、もっとドドーンと動かしがたい良いものがいっぱい横須賀市にはあるのだから、横須賀のアイデンティティとしてアピールするべきだと思う。